イコジン日記

多賀淳一が、食べる日常、出会う日常をのんびりと綴っていきます~

「木遣り」

「木遣り」 木遣りをやる事になったよ。 木遣りとは何ぞや? かくいう自分も三崎に入る前には、 そんな言葉知らなかったんだよな~ これは三崎の祭り言葉で、 掛け声の受け手と出し手の人の事で 木遣師とも言うらしいのだけど、 同じ三浦半島なのにこうも文…

「自利利他」

おはようございます サラリーマンの時は 仕事柄選挙活動にとてもご縁があったの だけど また少し、ざわざわしてきたので 雰囲気だけでも覗いてみる事にした。 趣味とかレジャーや 社会生活者の活用以外での YouTubeだのなんだのの発信者には 全く興味がない…

SNSと本と

最近と言うか 随分前から本離れ、活字離れが叫ばれている。 今は活字離れと言うより 人間の英知と伝承が詰まった 文章からの想像力の蓄えの作業の欠如の方が 圧倒的に危ないと思わされている。 それが 危機感に対する五感の欠如に結びついて いるのに他なら…

「東京の馬鹿」

何だかちょっと過激だけども、 東京って馬鹿だと思う。 とても大雑把な言い方で恐縮なのだけど、 少し言葉を足すと、東京偏重主義が 馬鹿だな~って事なのだ。 それは経済や行政の主軸を東京に置く事 による思考の偏りの馬鹿は当然として、 自然災害に対して…

「じゃりじゃりとバーベキュー」

学生時代7年間近所の海でアルバイトを していた。 最初の頃、バイトが終わると先輩と砂浜に 穴を掘ってそこに網をかけてよく バーベキューをした。 当たり前だが肉も野菜もいつも じゃりじゃりな食感だった。 砂浜の砂まじりのじゃりじゃり肉と じゃりじゃり…

「1本の傘」

早朝の時間調整で市場の近くのファミレスに ちょいちょいお邪魔している。 とても居心地が良くて、スタッフもお客さん も馴染みで、あたかも朝だけの家族みたい な雰囲気にすら感じる時がある。 その常連に齢80位かな?それ位の老夫婦が いらっしゃる。どう…

「人間の土地へ」小松由佳著 を読んで

日本人女性として初めてK2に登頂した方。 この本は、そこにフィーチャーしている のではなくて、彼女の私生活の壮大な 冒険についてだ。 誰もなしえなかった登山の冒険から命を 持ってからがらに生還した彼女だった のだが、そこに小さな違和感に包まれ てし…

歳の離れた友達

多賀には25歳程に歳の離れた友達がいる。 友達と言ったら少し語弊があるかもしれ ないけど、とても親しいじじいがいる。 市場の組合のオヤジなのだが、 御年82歳位だったと思う。 かなりのヘビーな作業をこなされている からか、今だに筋肉隆々なのだ。 それ…

禅が教えてくれる美しい人をつくる「所作」の基本 枡野俊明著 を読んで

ブログで近しい事は何度も最近書いている のだが、今の多賀は兎に角、己の所作、 立ち振る舞いをとても気にかけている。 それは所作程に自身の生き様、 生きてきた証を如実に表すファクター がないからだ。 そしてそれが外からの見える見立て ではなく、内な…

言の葉

最近、また、人と会う機会が増えている のだが、そこでの相手の所作を通して、 実は自分の言葉遣いを改めて考える事が 度々ある。 ここ数年だが、多賀は言葉遣いに今まで 以上に気を使うように意識していた。 それは言葉遣いに品の無い人間に、 その裏の素顔…

(書評)ウクライナから来た少女「ズラータ16歳の日記を読んで」

2022年2月、ただ普通の日常を送っていた だけなウクライナの市民に訪れた、 無意味な戦争。 戦争に意味を見出そうとする輩が知識人に 散見されるが、多賀はその一切の事象を 認める言葉を持ち合わせていないし、 一生それに迎合するつもりもない。 ただただ…

地球人として(ニューオリンズ編⑧)

色々あった事は、この後も出来たら書いて みたいので、もし読んで下さっていれば また書いてみたい。 いよいよに、最後の授業を迎えた。 ここに残る者の方が多くて、ほぼ多賀の 送別的な要素が大きかった。 ひとみさんが声をあげた。 「今日で多賀さんとは皆…

地球人として(ニューオリンズ編⑦)

そんなこんながありながらも、気が付い たら、大学の日本語講師の老婆の日本人 がもうすぐ召される年だから、お前が 後任をやれと言われた。 多賀とは一番相性が最後まで悪かった 婆さんだ。しかし断った。 ニューオリンズの治安は全米一 悪くて、一生いられ…

地球人として(ニューオリンズ編⑥)

そのギリアーミとは女性の好みが 少しだけ似ていた。 2人とも先生の1人のスーザンが 気になって仕方がなかった。 スーザンは割と際どい服を着て いる割には、敬虔なクリスチャン だった。 多賀と仲間で、ある言葉が流行って いた。というか流行らせた。 ちん…

地球人として(ニューオリンズ編⑤)

アルゼンチンのファン・ルイスとは、 一番最後に親しくなった。 奴が一番アジアンを差別していた。 寒気がするような冷たい目線を生まれて 初めて投げつけられたのも彼からだった。 ある日、事件が起きた。 授業で、世界の偉人に自分をなぞらえて、 その当事…

地球人として(ニューオリンズ編④)

スペイン人のアマリオは海洋牧場の所長さん だった。 口癖は“ノープロブレム”で、生きているって 素晴らしい!を身を持って実践している奴 だった。彼の笑顔には本当に癒された。 ウルグアイで秘書をやっていた ヴィットーリアとは、 想定外に親しくなった。…

地球人として(ニューオリンズ編③)

少し馬が合いそうな気配が垣間見えていた、 ブラジル人のギリアーミにターゲットを 絞った。 奴が、他の学生と下ネタ談義に花を咲かせて いる時に、そこに割って入って、そういう時は、 日本ではコマネチ!ってやるんだぞ! と全身全霊でのボディランゲージ…

地球人として(ニューオリンズ編②)

そこで、まずは人種差別の洗礼をしょっぱなから 受けた。 兎にも角にも、日本人が少ない所を選んだので、 それも致し方なしとは思ってはいたが、 あまりにも露骨で驚いた。 クラス分けのテストで、何かミスがあったのか、 上級のクラスに入ってしまい、大学…

地球人として(ニューオリンズ編①)

ちまたは、やれ侵略戦争だの、民族紛争だの、 宗教戦争だの、差別だの、ジェンダーだのと なんだかややこしい事やっているが、 販管費から観たら、なんと無駄な事をやって いるのかな、としか言えなくなってくる。 多賀は、心底、戦争と差別、そして区別が嫌…

一人称を生きる

20数年前に遡ってみて、多賀はひたすらに 葛藤の中にいた、一人称の自分とだ。 仕事の内容が世間様に誇れるかどうか云々は 抜きにして、その成果からくる充実度は、 そこそこあっても良いはずだった。 しかし、果たして、自分時間の束縛に対する 満足度は微…

第8回イコジン(異個人)の会

いよいよ、8回目を迎えたイコジンの会。 9月2日土曜日 「徳多屋」にて 参加者も15名程になって、少しずつその全容が 顔を出してきてくれたような気がした。 この会は、俗語的に表現すると、異業種交流の 範疇に入ってしまうとは思うのだが、そんな 通俗的な…

執着

独立起業して、気が付くまで時間がかかって、 気が付くと、その重要性におののくエレメント の一つに、”執着”と言う言葉がある。 起業家の中で、ある程度の素養もあって、 根性もあって、先見性もそこそこあるのに、 何故か上手くいかないって思っている諸氏…

労働者諸君!

数ある寅さん(山田洋次監督)の珠玉の名台詞 の中で、多賀が一番好きなのの一つが、 労働者諸君!からのくだりだ。 昔、寅さんを見始めた時には、会話の流れの中 での、あくまで普通な問いかけだと思っていた。 ただ見続けるうちに、ある時に気付いてしまっ…

倫理資本主義

倫理資本主義と言う文言が、最近少しずつ その言葉に影響力が増してきているのと、 時代が欲し始めている事を強く感じている。 噓偽りなく、別にこんな場所でかっこつけ ても仕方がないので、言わせて頂くと、 多賀はアホな程に性善説まっしぐらな人間だ。 …

リアルの強みと凄み

SNS時代と言われて、既に久しくの感があるほど、 それが既に日常。 齢50を軽く超えた多賀にとって、現状のそれは 五里霧中な日々との格闘を意味する。 そんな、リアルでない部分の著しい膨張よろしく の世界ではあるが、白日になってきた事がある。 その逆の…

一心不乱

三崎の現場だが、いつも多賀と作業時間の 被る先輩方は皆お馬鹿だ。 多賀と同じ位馬鹿だ。 だけど、皆等しくその所作が一心不乱だ。 作業の多さ、量ではなくて、所作がだ。 だから、皆のその動きの一つ一つが美しい。 顔は美しくないけれど・・・。 だから、…

寅さんと山田洋次監督

ここ最近 心身、人並にばてて 危うさマックスに突入していたので この休みを利用して 撮りためてあった多賀のソウルムービーの 寅さんを見まくった 相変わらず 笑って 相変わらず 泣けた 寅さんは不思議な映画で 観る度に 自分の姿をしっかりと 噓偽りなく …

サービス業の摩訶不思議

言葉って凄く大事で、言葉によって人の行動規範が 変わったりするので、その影響力をしっかりと 認識した上で使うのが好ましいのかなと思う。 で、その言葉だが、“サービス業” って言葉なの だが、それは昔も今も、頻繁に使われている。 言葉の淘汰の盛んな…

資源と価格とマスコミの馬鹿

常々、販管費云々とのたまわらせて 頂いているが、その仕組みのおおよそを 理解しているのと、そうでないのとは、 雲泥の差が出てきてしまう。 その際たる例が、卵だと思っている。 社会がインフレに傾いてくると、 何かマニュアルでもあるの?って思う位、 …

村社会

多賀は、脱サラをして起業して、 色々あって今は鮪の卸問屋及び関連事業に 携わっていて、今も三崎での作業の空時間に こうやって書いているのだが、 三崎の市場、特に鮪部門に関して言えば、 すこぶる特殊で、外様の干渉をほぼ許さない 土壌がしっかりと出…