地球人として(ニューオリンズ編①)
ちまたは、やれ侵略戦争だの、民族紛争だの、
なんだかややこしい事やっているが、
販管費から観たら、なんと無駄な事をやって
いるのかな、としか言えなくなってくる。
多賀は、心底、戦争と差別、そして区別が嫌いだ。
それを自分のフィロソフィーとして、納得して
落とし込めた時点があった。
それは今でも鮮明に覚えている。
学生時代に、英語の成績が悪くて、中々大学に
入れなかったくせに、実は多賀は大学を卒業
したら、密かにアメリカの大学院にいって
MBAなんぞを取得してやるぞ!との野望を
抱いていた。
そんな馬鹿が、こんな大学でも年に1人はいる
との事で、その道の権威な方が、
たまたま多賀の恩師だったので、色々算段して
くれて恩師の母校のテキサス大学の
オースティン校への推薦状までしたためて
くれたのだが、結局様々な事情で行けなくなった。
それでは悔しすぎるので、既卒にしてアルバイト
をして貯めた資金で、3ヶ月だけ日本人の少ない
南部のニューオリンズにあるチュレイン大学の
ESLに3ヶ月ほど、大学の敷地内にあるドミトリー
に滞在して通った。
つづく