イコジン日記

多賀淳一が、食べる日常、出会う日常をのんびりと綴っていきます~

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

(書評)ウクライナから来た少女「ズラータ16歳の日記を読んで」

2022年2月、ただ普通の日常を送っていた だけなウクライナの市民に訪れた、 無意味な戦争。 戦争に意味を見出そうとする輩が知識人に 散見されるが、多賀はその一切の事象を 認める言葉を持ち合わせていないし、 一生それに迎合するつもりもない。 ただただ…

地球人として(ニューオリンズ編⑧)

色々あった事は、この後も出来たら書いて みたいので、もし読んで下さっていれば また書いてみたい。 いよいよに、最後の授業を迎えた。 ここに残る者の方が多くて、ほぼ多賀の 送別的な要素が大きかった。 ひとみさんが声をあげた。 「今日で多賀さんとは皆…

地球人として(ニューオリンズ編⑦)

そんなこんながありながらも、気が付い たら、大学の日本語講師の老婆の日本人 がもうすぐ召される年だから、お前が 後任をやれと言われた。 多賀とは一番相性が最後まで悪かった 婆さんだ。しかし断った。 ニューオリンズの治安は全米一 悪くて、一生いられ…

地球人として(ニューオリンズ編⑥)

そのギリアーミとは女性の好みが 少しだけ似ていた。 2人とも先生の1人のスーザンが 気になって仕方がなかった。 スーザンは割と際どい服を着て いる割には、敬虔なクリスチャン だった。 多賀と仲間で、ある言葉が流行って いた。というか流行らせた。 ちん…

地球人として(ニューオリンズ編⑤)

アルゼンチンのファン・ルイスとは、 一番最後に親しくなった。 奴が一番アジアンを差別していた。 寒気がするような冷たい目線を生まれて 初めて投げつけられたのも彼からだった。 ある日、事件が起きた。 授業で、世界の偉人に自分をなぞらえて、 その当事…

地球人として(ニューオリンズ編④)

スペイン人のアマリオは海洋牧場の所長さん だった。 口癖は“ノープロブレム”で、生きているって 素晴らしい!を身を持って実践している奴 だった。彼の笑顔には本当に癒された。 ウルグアイで秘書をやっていた ヴィットーリアとは、 想定外に親しくなった。…

地球人として(ニューオリンズ編③)

少し馬が合いそうな気配が垣間見えていた、 ブラジル人のギリアーミにターゲットを 絞った。 奴が、他の学生と下ネタ談義に花を咲かせて いる時に、そこに割って入って、そういう時は、 日本ではコマネチ!ってやるんだぞ! と全身全霊でのボディランゲージ…

地球人として(ニューオリンズ編②)

そこで、まずは人種差別の洗礼をしょっぱなから 受けた。 兎にも角にも、日本人が少ない所を選んだので、 それも致し方なしとは思ってはいたが、 あまりにも露骨で驚いた。 クラス分けのテストで、何かミスがあったのか、 上級のクラスに入ってしまい、大学…

地球人として(ニューオリンズ編①)

ちまたは、やれ侵略戦争だの、民族紛争だの、 宗教戦争だの、差別だの、ジェンダーだのと なんだかややこしい事やっているが、 販管費から観たら、なんと無駄な事をやって いるのかな、としか言えなくなってくる。 多賀は、心底、戦争と差別、そして区別が嫌…

一人称を生きる

20数年前に遡ってみて、多賀はひたすらに 葛藤の中にいた、一人称の自分とだ。 仕事の内容が世間様に誇れるかどうか云々は 抜きにして、その成果からくる充実度は、 そこそこあっても良いはずだった。 しかし、果たして、自分時間の束縛に対する 満足度は微…

第8回イコジン(異個人)の会

いよいよ、8回目を迎えたイコジンの会。 9月2日土曜日 「徳多屋」にて 参加者も15名程になって、少しずつその全容が 顔を出してきてくれたような気がした。 この会は、俗語的に表現すると、異業種交流の 範疇に入ってしまうとは思うのだが、そんな 通俗的な…

執着

独立起業して、気が付くまで時間がかかって、 気が付くと、その重要性におののくエレメント の一つに、”執着”と言う言葉がある。 起業家の中で、ある程度の素養もあって、 根性もあって、先見性もそこそこあるのに、 何故か上手くいかないって思っている諸氏…