イコジン日記

多賀淳一が、食べる日常、出会う日常をのんびりと綴っていきます~

地球人として(ニューオリンズ編⑥)

そのギリアーミとは女性の好みが

少しだけ似ていた。

2人とも先生の1人のスーザンが

気になって仕方がなかった。

 

スーザンは割と際どい服を着て

いる割には、敬虔なクリスチャン

だった。

 

多賀と仲間で、ある言葉が流行って

いた。というか流行らせた。

ちんち〇と言う幼児が大好きな言葉だ。

それをポルトギーではカラーリョと

言うのも教わった。

 

そして、いつからか多賀の部屋は

チンチンハウスと言う、名前の紙が

貼られていた。ご丁寧に絵付きだった。

 

そのスーザンに

マーティン・ルーサー・キング

キング牧師)についての見識を言える

人との挙手を求められたので、

真っ先に手を挙げた。

 

そこで多賀はアソコを指さして、

ディスイズ、ルーサー。

ルーサースピーキングと言った。

そしてマイ、チンチ〇、ルーサー、

キング!てやってしまった。

男性陣は腹を抱えて笑った。

 

クリスチャンなスーザンは、

顔を真っ赤にして教室からいな

くなってしまった。

果たして女子全員からその日は、

酷く冷たくされた。

いつもは怒らない、チーヨンでさえ、

貴方はstupidだと言って、

その日は冷たくされた。

 

ひとみさんからは、貴方みたいな

日本人は見た事ないよと言われた。

 

この頃だったか、寮の相部屋の

同室のすこぶるシャイでナイーブな、

コンゴ人が、部屋から出て行った。

 

TOEFLのスコアが多賀より悪かった

のが信じられなくて、暫く頭を

抱えていた姿の残像と、お前は、

毎日、人を招き入れすぎてうるさい

と言う捨て台詞を残して去っていった。

同じコンゴ人でも、

死ぬほどオラオラのエリックとは

えらい違いがあるもんだと思った。

 

つづく

ギリアーミとジュリオの部屋で反省会